自分で 考える力を!
機械・電気分野
施設エンジニアリング部
江本 信司
自然科学研究科 システム創成科学 専攻
博士後期課程(社会人博士後期課程)取得
1996年入社
機械・電気分野のミッション
社会インフラ付随設備の専門家
- 社会インフラの付随設備と呼ばれる、様々な機械・電気設備の計画、設計を行っています。
付随設備とは、公共構造物を支える「なくてはならない存在」。例えばトンネルでは、ジェットファン・火災報知機・誘導表示灯などです。 - 建設コンサルタントにおいて、機械・電気の部門があるのはめずらしいことです。トンネル躯体の設計で、付随設備の専門家がいるからこそ、トンネル自体の大きさを決めることもできます。
近年は、インフラに対する安全・安心の要望の高まりから、火災や津波を対象とした防災計画の立案、設計に注力しています。
例えば、道路トンネルでの三次元火災シミュレーションによる解析、委員会での意見集約などです。
手がけている仕事
経験に左右されない管理・運用
- トンネル非常用設備(水噴霧設備)の定量的評価方法と実証実験の提案です。
トンネル内では、まれに発生する火災に備え様々な設備があります。近年では火災が発生していないため、設備の運用は昔の技術者の経験により決定されたものであり、現代の技術者では定められないものがあります。
例えば水噴霧という、スプリンクラーのような設備が火災時に作動した場合、火は弱くなるものの、タイミングを誤れば有毒ガスが発生したり、視界が遮られたりと危険な状態になる恐れがあるのです。
現代の技術者でも安全に管理・運用できるように、定量的に分析をして、放水のタイミングや適用条件を明確にするため、実証実験をスタートしました。
コンサルタントに、必要な力とは?
大切なのは自分自身で考える力
- コンサルタントの役割は、設備メーカーがもっている知識、研究者が考えている最先端の情報など、様々な要素を組み合わせ、社会全体で何が最適かを探すことです。
そこで大切になるのが、自分で考える力です。だれかに指示されたことであっても、一定の基準があったとしても、それがどのような意味をもち、どのような結果になるのかを考える力が必要です。 - トンネルや橋梁本体などと比較すると、設備の計画・設計は小さく感じるかもしれませんが、社会インフラの安全性に大事な役割を担っています。社内に様々な分野の専門家が在籍している恵まれた環境を活かして、広い視野をもって事にあたってほしいと思います。
この記事は2018年に作成されました(部署名・役職等は当時のものになります)。