国内外で 新たな領域を切り開く
機械・電気分野
設備エンジニアリング部
細川 照生
機械システム工学科 機械システム工学専攻
1996年入社
機械・電気分野のミッション
自ら考え仕事を進めたことが自分の力に
- 入社当時、私は施設部の機械設備技術者として配属され、道路融雪の基本設計業務を担当しました。
学生時代は流体力学を専門に研究を行っていたため研究内容と業務内容が全く異なり、また、当時この業務の社内経験者が少なかったこと、業界で用いる単位の移行期であったことなどが重なり、最初はとても苦労しました。 - 唯一あった過去の報告書や基準類を読み込み、専門外の技術は他部署の先輩から指導を受けながら、仕事の進め方を自ら考えて取り組みました。
苦労はしましたが、この経験から、基本設計業務の一連の流れをつかむことができたので収穫は大きく、業務完了時には達成感とやりがいと感じました。
手がけている仕事
社会インフラサービスの最前線で日本の新たなスタンダードをつくり上げる
- 入社7年目の頃、大深度地下利用に関する法律が制定され、鉄道分野や道路分野において大深度地下空間の利用が進められていました。私は地下鉄駅の実施設計や施工監理の経験があったため、大深度地下鉄道の防災システムの調査を担当しました。当時の日本では、長大トンネルや大深度地下利用の事例がまだ少なかったため、フランス、スイス、ウクライナに事例調査に行き、防災システムの構築を行いました。
- また、入社15年目には、施設部から環境エネルギー部に異動しました。エネルギー分野での設計に携わり、柔軟な発想で対応する力が身に付きました。分野が変わってもコア技術は共通しているので、より自分の中での幅が広がった気がしています。
コンサルタントに、必要な力とは?
日本の技術で途上国のインフラを強くする
- 当社では海外事業にも力を入れて取り組んでいます。日本のODA業務でフィリピンの地下鉄整備を行うプロジェクトに参画し、私は地下鉄駅舎の機械設備担当として、設計を担う現地コンサルタント会社に対し、設計を監理する役割を担いました。日本が100年以上経験し蓄積してきた技術がうまく伝わらない歯がゆさを日々感じつつも、自身の地下鉄技術の経験を踏まえ、現地技術者と考え方をすり合わせる面白さがありました。
この記事は2024年に作成されました(部署名・役職等は当時のものになります)。